特集 循環器疾患における栄養管理・食事指導を識る
治す サルコペニアの栄養管理
榎 裕美
1
1愛知淑徳大学 健康医療科学部健康栄養学科
キーワード:
Amino Acids
,
Docosahexaenoic Acids
,
Eicosapentaenoic Acid
,
Vitamin D
,
エネルギー摂取量
,
食品中のタンパク質
,
臨床試験
,
虚弱高齢者
,
栄養管理
,
筋力
,
筋肉減少症
,
食事摂取基準
,
歩行速度
Keyword:
Walking Speed
,
Amino Acids
,
Energy Intake
,
Dietary Proteins
,
Docosahexaenoic Acids
,
Clinical Trials as Topic
,
Vitamin D
,
Frail Elderly
,
Eicosapentaenoic Acid
,
Nutrition Therapy
,
Muscle Strength
,
Sarcopenia
,
Recommended Dietary Allowances
pp.644-649
発行日 2017年6月9日
Published Date 2017/6/9
DOI https://doi.org/10.18885/J03097.2017260969
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老化に伴う種々の機能低下(予備能力の低下)を基盤とし,さまざまな健康障害に対する脆弱性が増加している状態をフレイルティというが,その原因の1つに「サルコペニア」が存在する。低栄養が存在するとサルコペニアにつながり,活力低下,筋力低下,身体機能の低下を誘導し,消費エネルギー量の低下から低栄養状態を促進させる。サルコペニアは予防が可能であり,早期に発見することにより介入効果が期待できる。介入の1つの方法として栄養管理があげられ,介護予防の観点からも適切な栄養介入は重要である。本稿では,サルコペニアの栄養管理として,まず高齢者の食事摂取量の基準を示し,その後,蛋白質,脂肪,ビタミンなどの各栄養素の介入試験に着目し,これまでの知見を概説する。
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