ESD手技の標準化に向けて
安全なESDのコツと偶発症の対処 食道ESD 食道ESDの手技的ポイントと周術期管理
菊池 大輔
1
,
飯塚 敏郎
,
布袋屋 修
,
貝瀬 満
1国家公務員共済組合連合会虎の門病院 消化器内科
キーワード:
Barrett食道
,
食道鏡法
,
食道腫瘍
,
腺癌
,
扁平上皮癌
,
周術期管理
,
内視鏡的粘膜下層剥離術
Keyword:
Endoscopic Mucosal Resection
,
Adenocarcinoma
,
Carcinoma, Squamous Cell
,
Barrett Esophagus
,
Esophageal Neoplasms
,
Esophagoscopy
,
Perioperative Care
pp.401-407
発行日 2017年3月20日
Published Date 2017/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2017217825
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食道は管腔が狭く心臓や肺などと近接するため,食道ESDは,胃や大腸と異なる治療困難性が存在する.また,胃や大腸と比較すると症例数が少なく施設間での症例数に格差があり,すべての内視鏡医がさまざまな状況を経験できるわけではない.本稿では,食道ESDに特有のコツとポイントをESDの各手技ごとに解説する.ストレートな管腔に存在する扁平上皮癌と,凹凸,屈曲のある食道胃接合部に存在するバレット腺癌では治療ストラテジーが異なる.扁平上皮癌の食道ESDを中心に,バレット腺癌の際の異なる点や注意点をあわせて解説する.
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