特集 ここが知りたい、表在型Barrett食道腺癌
治療編 LSBE由来Barrett食道腺癌のESDと治療成績
藤崎 順子
1
,
森田 祐規
,
十倉 淳紀
,
並河 健
,
吉水 祥一
,
渡海 義隆
,
堀内 裕介
,
石山 晃世志
,
由雄 敏之
,
平澤 敏明
,
中野 薫
,
河内 洋
,
渡邊 雅之
1がん研究会有明病院 消化器内科
キーワード:
Barrett食道
,
食道鏡法
,
食道腫瘍
,
腺癌
,
治療成績
,
内視鏡的粘膜下層剥離術
Keyword:
Barrett Esophagus
,
Endoscopic Mucosal Resection
,
Esophagoscopy
,
Adenocarcinoma
,
Treatment Outcome
,
Esophageal Neoplasms
pp.1718-1728
発行日 2021年11月25日
Published Date 2021/11/25
DOI https://doi.org/10.24479/J02312.2022079009
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当院でESDを施行したLSBE由来Barrett食道腺癌30例と、手術が施行され全割標本が作製された39例の治療成績ついて検討した。その結果、ESD後に追加外科切除が施行された症例は7例(23.3%)で、うち水平断端陽性例が3例、異時多発例が2例、同時多発例が2例であった。ESDのみで治癒切除となり、3ヵ月以上経過観察した19例を検討すると、ESD後にBarrett食道の短縮がみられた症例は10例(52.6%)であった。また、ESDの切除標本内に多発性病変を認めた症例は2例、経過観察中に異時多発病変が指摘された症例は3例であった。一方、外科手術例の全割標本で多発病変が確認された症例は39例中1例(2.6%)であった。
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