特集 ここが知りたい、表在型Barrett食道腺癌
症例から学ぶ、LSBE由来Barrett食道腺癌のESD(Case 5) ESD後、多発病変の発生を認めた症例
前田 有紀
1
,
小野 裕之
,
川田 登
,
山本 陽一
,
南出 竜典
,
樫村 弘隆
,
下田 忠和
1静岡県立静岡がんセンター 内視鏡科
キーワード:
Barrett食道
,
腫瘍-多発性原発
,
食道炎-逆流性
,
食道鏡法
,
食道腫瘍
,
腺癌
,
腫瘍-第二原発
,
内視鏡的粘膜下層剥離術
,
狭帯域光観察
Keyword:
Barrett Esophagus
,
Endoscopic Mucosal Resection
,
Esophagitis, Peptic
,
Esophagoscopy
,
Adenocarcinoma
,
Neoplasms, Second Primary
,
Esophageal Neoplasms
,
Neoplasms, Multiple Primary
,
Narrow Band Imaging
pp.1758-1763
発行日 2021年11月25日
Published Date 2021/11/25
DOI https://doi.org/10.24479/J02312.2022079014
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80歳代男性。胸やけを主訴に、精査の結果、表在型Barrett食道腺癌(0-IIc)と診断され、ESDで一括切除した。病理診断でリンパ管侵襲陽性であったが、高齢を理由に追加手術は希望せず、経過観察の方針となった。だが、初回ESDから2年後、SCJ左後壁側と肛門側右壁側に新たに病変が認められ、EMRCで一括切除した。更に初回治療から6年後に初回ESD瘢痕の近傍に3病変を認めたため、ESD一括切除した。以後も初回治療から10年後にEGJ近傍右壁の潰瘍瘢痕部に病変が認められたが、患者が更に高齢となっていることから経過観察中である。
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