胆管結石の治療
胆管結石の成因・機序・病態
大屋 敏秀
1
,
小林 知貴
,
田妻 進
1労働者健康安全機構中国労災病院 消化器内科
キーワード:
総胆管結石症
,
胆汁
,
胆汁うっ滞
,
肝内結石症
,
胆嚢結石症
,
腸内細菌叢
Keyword:
Gastrointestinal Microbiome
,
Bile
,
Cholestasis
,
Choledocholithiasis
,
Cholecystolithiasis
pp.15-20
発行日 2016年12月20日
Published Date 2016/12/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2017129535
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胆管結石は,総胆管結石と肝内結石に分類される.総胆管結石の成因は,総胆管内で生じる原発性結石と胆嚢あるいは肝内胆管に生じた結石の落下によるものとに分けられる.胆管原発の結石は,十二指腸からの細菌の逆行性感染によるビリルビンの不溶化によるもの,肝からのビリルビン排泄の増加・胆汁うっ滞に起因する,という二つの成因が支持されている.胆管結石による病態は結石の存在部位により無症状から緊急処置が必要な病態までさまざまであり,菌血症など致死的な病態にまで重篤化することもあり,それを踏まえた対処を必要とする疾患である.
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