いわゆる"早期の膵癌"-その発生機序と診断
"早期の膵癌"の診断 CT、MRIによる早期膵癌の診断
香田 渉
1
,
井上 大
,
戸島 史仁
,
松原 崇史
,
小坂 一斗
,
蒲田 敏文
1金沢大学附属病院 放射線科
キーワード:
MRI
,
膵臓腫瘍
,
磁気共鳴胆道膵管造影
,
マルチスライスCT
,
腫瘍の早期診断
,
腹部CT
Keyword:
Magnetic Resonance Imaging
,
Pancreatic Neoplasms
,
Cholangiopancreatography, Magnetic Resonance
,
Early Detection of Cancer
,
Multidetector Computed Tomography
pp.1727-1734
発行日 2016年11月20日
Published Date 2016/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2017095245
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早期膵癌の診断には,まず小径の腫瘤を検出して正確に診断することが必要である.そのためには多時相撮像を含む適切な造影CT・MRI検査を行い,乏血性で遅延性濃染を示す腫瘤という膵癌の特徴を捉える必要がある.しかし,1cm以下の腫瘤を検出することは容易ではなく,「腫瘤」に頼った診断には限界がある.主膵管狭窄などの膵管病変や嚢胞内結節に代表される「腫瘤以外の病変」を画像で捉えて診断に結びつけることが早期膵癌の診断に重要となってくる.MRCPは膵管病変を非侵襲的に鋭敏に検出することが可能であり,早期膵癌の診断に大きな役割を果たしている.
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