特集 明日の診療に役立つ 消化器内視鏡これ1冊
胆膵 膵管、胆管の細胞診・組織診断
栗原 啓介
1
,
花田 敬士
,
清水 晃典
1JA広島厚生連尾道総合病院 消化器内科
キーワード:
細胞診
,
膵液
,
膵管
,
膵臓疾患
,
生検
,
胆管疾患
,
内視鏡的逆行性胆道膵管造影
,
胆汁
,
胆道鏡法
,
超音波内視鏡下穿刺吸引法
,
組織診
,
内視鏡的胆道ドレナージ
,
内視鏡的経鼻的膵管ドレナージ
,
ワイヤー
Keyword:
Bile
,
Biopsy
,
Bile Duct Diseases
,
Cholangiopancreatography, Endoscopic Retrograde
,
Cytodiagnosis
,
Pancreatic Diseases
,
Pancreatic Ducts
,
Pancreatic Juice
,
Endoscopic Ultrasound-Guided Fine Needle Aspiration
pp.258-265
発行日 2022年3月25日
Published Date 2022/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2022140996
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1.膵・胆道系疾患の病理学的診断においては内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)を用いた経乳頭的な生検や膵液・胆汁細胞診、超音波内視鏡(EUS)を用いた超音波ガイド下穿刺吸引法(EUS-FNA)が重要である。2.膵疾患においては腫瘤性病変が認められる場合はEUS-FNAでの組織診断がおもに行われ、腫瘤を伴わない早期膵癌を疑う膵管狭窄に対しては内視鏡的経鼻膵管ドレナージ(ENPD)留置による複数回連続膵液細胞診(SPACE)が診断として有用である。3.胆道疾患においてはERCPによる内視鏡的経鼻胆管ドレナージ(ENBD)留置下の複数回胆汁細胞診や胆道狭窄部に対する擦過細胞診があり、組織診断としては透視下や経口胆道鏡下に生検する方法がある。4.腫瘤性病変やリンパ節転移を疑う病変があればEUS-FNAでの組織診断も検討する。
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