いわゆる"早期の膵癌"-その発生機序と診断
"早期の膵癌"の診断 超音波内視鏡による早期膵癌の診断
奥脇 興介
1
,
松本 高明
,
山内 浩史
,
岩井 知久
,
今泉 弘
,
木田 光広
1北里大学 医学部消化器内科
キーワード:
感度と特異度
,
膵臓腫瘍
,
超音波内視鏡検査
,
組織弾性イメージング
,
腫瘍の早期診断
,
超音波内視鏡ガイド下穿刺吸引法
,
超音波造影検査
Keyword:
Pancreatic Neoplasms
,
Sensitivity and Specificity
,
Endosonography
,
Early Detection of Cancer
,
Elasticity Imaging Techniques
,
Endoscopic Ultrasound-Guided Fine Needle Aspiration
pp.1713-1720
発行日 2016年11月20日
Published Date 2016/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2017095243
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長期予後の期待できる腫瘍径10mm以内の「早期の膵癌」をより多く発見するためには,人間ドックや健診などで腫瘍の間接所見(膵管拡張,膵嚢胞,胆管拡張など)を拾い上げ,他のモダリティーと比して高い腫瘍描出能を有する超音波内視鏡(endoscopic ultrasound-sonography;EUS)の対象を見出すことが肝要である.また,EUS-FNA(fine needle aspiration)は高い病理診断能を有するが,近年EUS-FNA後のseedingの症例が相次いで報告されており,その適応に関しては未だ議論の余地がある.今後はEUS(EUS-FNA)による診断を補完しうる技術開発が課題である.
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