消化器内視鏡の技術革新-開発秘話と次世代内視鏡医療の構築に向けて
技術革新と開発秘話 内視鏡的超音波断層法(EUS)
安田 健治朗
1
1京都第二赤十字病院 消化器内科
キーワード:
膵臓腫瘍
,
診断用機器
,
超音波内視鏡検査
,
超音波内視鏡ガイド下穿刺吸引法
Keyword:
Pancreatic Neoplasms
,
Diagnostic Equipment
,
Endosonography
,
Endoscopic Ultrasound-Guided Fine Needle Aspiration
pp.1379-1385
発行日 2016年8月20日
Published Date 2016/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2016397518
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内視鏡的超音波断層法(endoscopic ultrasonography;EUS)は,内視鏡に組み込まれた超音波振動子を体腔内に持ち込み消化管壁を介した超音波観察によって小膵癌を診断する目的で始められた.画像診断法としてはスコープ軸に垂直なラジアル画像を示すラジアル走査EUS機種が中心となった.その臨床応用は,消化管壁の層構造に基づいて,粘膜下腫瘍診断や,消化管癌の深達度診断,膵胆道癌の診断や進展度診断などに広く用いられた.画像診断から組織診断への期待が高まり,コンベックス走査EUSによる穿刺細胞診や組織診[EUS-FNA(fine needle aspiration)]が普及してきた.EUS-FNAに基づいた手技はinterventional EUSとして膵嚢胞ドレナージや胆膵管ドレナージ,神経叢・節ブロックなど,その応用が拡がっている.
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