悪性消化管狭窄に対する最新マネージメント
悪性食道狭窄に対するステント治療 放射線化学療法後を含む
水本 吉則
1
,
太田 義之
,
江坂 直樹
,
岩本 諭
,
笠原 勝宏
,
勝島 慎二
1国立病院機構京都医療センター 消化器内科
キーワード:
食道狭窄
,
食道腫瘍
,
ステント
,
放射線化学療法
Keyword:
Esophageal Neoplasms
,
Esophageal Stenosis
,
Stents
,
Chemoradiotherapy
pp.1119-1125
発行日 2016年6月20日
Published Date 2016/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2016338488
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悪性食道狭窄に対する食道ステント治療は一般的な治療法である.しかし,抗癌治療が無効で狭窄が残存しても放射線治療後であるという理由だけで,ステント治療を提示されない場合もある.最近では多種の食道ステントが使用できるようになった.部位別の専用の食道ステントも使用でき,ステント自体の特性も多岐にわたる.症例に応じ,壁外性圧排のような強固な狭窄にはradial forceの強いステントを,放射線治療後のような脆弱な狭窄にはradial forceの弱い小口径のステントを選択すれば偶発症発症率を低減できる可能性がある.ステントの特性を理解し留置部位や狭窄の性状に合わせたステント治療が必要である.
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