悪性消化管狭窄に対する最新マネージメント
悪性消化管狭窄に対する放射線治療
切通 智己
1
,
山下 英臣
,
中川 恵一
1東京大学 医学部放射線医学教室
キーワード:
胃腫瘍
,
緩和ケア
,
食道狭窄
,
食道腫瘍
,
腸閉塞
,
直腸腫瘍
,
放射線障害
,
放射線療法
,
胃流出路閉塞
,
治療成績
,
放射線化学療法
Keyword:
Esophageal Neoplasms
,
Esophageal Stenosis
,
Intestinal Obstruction
,
Palliative Care
,
Radiotherapy
,
Radiation Injuries
,
Rectal Neoplasms
,
Stomach Neoplasms
,
Gastric Outlet Obstruction
,
Treatment Outcome
,
Chemoradiotherapy
pp.1097-1102
発行日 2016年6月20日
Published Date 2016/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2016338485
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悪性消化管狭窄に対する治療法の一つに放射線治療が挙げられる.体外照射がおもになるが,小線源を用いた腔内照射を行うこともある.食道癌では5-FUとシスプラチンと同時に50~60Gyの放射線照射が行われることが多い.CCRT(同時化学放射線療法)で長期間の狭窄症状緩和が得られたという報告がある一方,30~50%で食道狭窄を発症し内視鏡的食道拡張術などの対応が必要となることもある.胃や直腸といった他の悪性狭窄に対しても放射線治療は有効であり,症状緩和・予後の改善につながる.
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