急性膵炎-診療ガイドラインの改訂を受けて
急性膵炎診療新ガイドライン 改訂の経緯と骨子
真弓 俊彦
1
,
金澤 綾子
,
岩瀧 麻衣
,
大坪 広樹
,
古屋 智規
1産業医科大学 医学部救急医学講座
キーワード:
膵炎
,
診療ガイドライン
,
システマティックレビュー
Keyword:
Pancreatitis
,
Practice Guidelines as Topic
pp.495-501
発行日 2016年4月20日
Published Date 2016/4/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2016251532
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「急性膵炎診療ガイドライン」は2003年に本邦初のEBMの手法に則って作成されたガイドラインであり,その後2回改訂され,今回は2014年4月から10ヵ月かけてGRADE systemを用いて作成され,2015年3月に改訂出版された.膵局所合併症の定義やその対処法の推奨が変わり,新たにシステマティックレビューを行い,重症膵炎/壊死性膵炎での抗菌薬予防投与が推奨された.早期経腸栄養についてより詳細に記載され,abdominal compartment syndromeの診断や治療法も新たに推奨された.Pancreatitis Bundlesやモバイルアプリも作成されたため,それらを利用し,bundleを遵守することが望まれる.
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