急性膵炎-診療ガイドラインの改訂を受けて
急性膵炎の診断 画像診断
蒲田 敏文
1
,
小坂 一斗
,
吉田 耕太郎
,
米田 憲秀
1金沢大学附属病院 放射線科
キーワード:
画像診断
,
MRI
,
鑑別診断
,
超音波診断
,
膵炎
,
腹部X線診断
,
重症度指標
,
診療ガイドライン
,
偽嚢胞
,
腹部CT
,
Walled-Off Necrosis
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Diagnostic Imaging
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Pancreatitis
,
Radiography, Abdominal
,
Severity of Illness Index
,
Ultrasonography
,
Practice Guidelines as Topic
pp.523-532
発行日 2016年4月20日
Published Date 2016/4/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2016251536
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急性膵炎の診断には画像診断は非常に重要である.本稿では,急性膵炎症例においてよく施行される,単純X線写真,超音波,CT,MRIの膵炎に特徴的な画像所見を中心に解説した.急性膵炎の診断ならびに合併症や重症度の診断には造影ダイナミックCTが必要である.膵炎のダイナミックCTによる診断については画像所見を詳しく解説した.また,改訂アトランタ分類を受けて,今回の「急性膵炎診療ガイドライン2015」では,膵局所合併症を膵炎発症4週間以内の壊死を伴わない急性膵周囲液体貯留と壊死を伴う急性液状化壊死に,4週間以降の壊死を伴わない仮性嚢胞と被包化壊死(WON)の鑑別に分類した.本稿ではそれらの画像的な鑑別について,ダイナミックCTとMRI所見を中心に解説した.
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