急性膵炎-診療ガイドラインの改訂を受けて
急性膵炎の膵局所動注療法
武田 和憲
1
1国立病院機構仙台医療センター 外科
キーワード:
Imipenem
,
Protease Inhibitors
,
膵炎
,
EBM
,
Gabexate
,
診療ガイドライン
,
膵炎-急性壊死性
,
後向き研究
,
治療成績
,
ランダム化比較試験
,
メタアナリシス
,
動脈内投与
,
傾向スコア
Keyword:
Protease Inhibitors
,
Pancreatitis
,
Retrospective Studies
,
Meta-Analysis as Topic
,
Imipenem
,
Randomized Controlled Trials as Topic
,
Gabexate
,
Practice Guidelines as Topic
,
Treatment Outcome
,
Evidence-Based Medicine
,
Pancreatitis, Acute Necrotizing
,
Propensity Score
pp.547-556
発行日 2016年4月20日
Published Date 2016/4/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2016251539
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
重症急性膵炎に対する膵局所動注療法は,RCTを含めて有用性を支持する多数の報告がある.一方,DPCデータベースを用いた最近のpropensity score matching解析研究では動注群と非動注群で差を認めなかったと報告されている.重症急性膵炎に対する動注療法の有用性は未だ確立されていないことから,「急性膵炎診療ガイドライン2015(第4版)」では,重症急性膵炎に対する動注療法は推奨度なしとされた.しかし,最近報告されたソマトスタチンアナログやウリナスタチンを含めた局所動注療法のmeta-analysisでは非動注群と比較して死亡率,合併症頻度が有意に低下しており,今後,さらなる臨床的検討が必要である.
Copyright © 2016, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.