外科救急-実際の手順を追う
肝・胆・膵 急性膵炎
平田 公一
1
,
及能 大輔
,
久木田 和晴
,
中村 幸雄
,
太田 盛道
,
巽 博臣
,
今村 将史
,
木村 康利
1札幌医科大学
キーワード:
経腸栄養
,
人工呼吸
,
膵炎
,
デブリードマン
,
血液透析濾過
,
重症度指標
,
診療ガイドライン
Keyword:
Debridement
,
Enteral Nutrition
,
Pancreatitis
,
Respiration, Artificial
,
Severity of Illness Index
,
Practice Guidelines as Topic
,
Hemodiafiltration
pp.396-401
発行日 2012年4月1日
Published Date 2012/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2012181559
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急性膵炎の多くは軽症であるが、発症初期に重症化の予後予知および重症化予防対策法の選択とその適用時期決定はむずかしいのが実情である。なすべきは、重症度変化の把握と適切な治療のために経時的な評価を厳密に行い、適時適切な管理をすることに尽きる。そのよりどころとなるのが、『エビデンスに基づいた急性膵炎の診療ガイドライン』で、参照すべき重要ポイントは「重症度判定基準」、「専門施設への搬送基準」、「診療内容と方針の推奨度」などである。ガイドラインでは次のエビデンス確立の糸口のためにpancreatitis bundlesを設定しており、その課題を意識した臨床研究へと発展させることが責務でもある。
©Nankodo Co., Ltd., 2012