大腸ESD/EMRガイドラインの正しい運用のために
使用する側からみた運用上のポイント 病理診断
濱谷 茂治
1
,
池上 雅博
,
廣岡 信一
,
会澤 大介
,
三石 雄大
,
斎藤 彰一
1東京慈恵会医科大学葛飾医療センター 病院病理部
キーワード:
大腸内視鏡法
,
大腸腫瘍
,
組織細胞学的標本技術
,
内視鏡的粘膜切除術
,
内視鏡的粘膜下層剥離術
,
癌取扱い規約
Keyword:
Endoscopic Mucosal Resection
,
Endoscopic Mucosal Resection
,
Colonoscopy
,
Colorectal Neoplasms
,
Histocytological Preparation Techniques
pp.69-76
発行日 2015年12月20日
Published Date 2015/12/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2016121957
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大腸ESD/EMR標本の根治性は病理組織学的に判定される.したがって標本の適正な取り扱いと組織学的諸因子の検索が,治療方針決定のために重要となる.本稿では標本の伸展,迅速な固定,肉眼観察および切り出しの要点を具体的に説明し注意点を述べた.また根治性判定に関わる重要な組織学的因子として,組織型,深達度・浸潤度,脈管侵襲,簇出および切除断端について,特殊・免疫染色の有用性を含め概説した.大腸ESD/EMR標本の根治性をより適切に判定するためには,リンパ節転移の絶対危険因子や絶対安全因子を絞り込むことが必要と思われた.
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