LECS(laparoscopy and endoscopy cooperative surgery)の新たな展開
胃以外への応用 十二指腸におけるLECS
港 洋平
1
,
大圃 研
,
野中 康一
,
松橋 信行
,
山崎 公靖
,
村上 雅彦
1NTT東日本関東病院 消化器内科
キーワード:
十二指腸鏡法
,
十二指腸腫瘍
,
焼灼法
,
腹腔鏡法
,
縫合法
,
仰臥位
,
治療成績
,
手術時体位
,
小腸切除
,
アブレーション技術
,
トロカール
Keyword:
Cautery
,
Duodenoscopy
,
Duodenal Neoplasms
,
Laparoscopy
,
Suture Techniques
,
Supine Position
,
Treatment Outcome
,
Ablation Techniques
pp.1541-1549
発行日 2015年10月20日
Published Date 2015/10/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2016039881
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表在性非乳頭部十二指腸腫瘍における治療法は内視鏡治療は技術的に困難であり穿孔や後出血のリスクが高く,胆汁・膵液曝露による合併症などの解決すべき問題を抱えており,とくに遅発性穿孔は致死的になることもある.一方,外科切除は侵襲的で,腫瘍部位の同定や局所切除が部位によっては難しく,治療法が確立されていない.われわれはこれらの問題点を解決すべく,内視鏡補助下腹腔鏡下十二指腸全層切除術(endoscopy-assisted laparoscopic full-thickness resection;EALFTR)を考案した.これまで蓄積した症例をもとに,今回,その治療対象,手術概要,治療成績について概説した.まだまだ問題点もあるが十二指腸LECSの今後の可能性に期待する.
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