LECS(laparoscopy and endoscopy cooperative surgery)の新たな展開
各種LECS手技 NEWSの新展開 開発から将来展望まで
後藤 修
1
,
竹内 裕也
,
前畑 忠輝
,
北川 雄光
,
矢作 直久
1慶応義塾大学 医学部腫瘍センター低侵襲療法研究開発部門
キーワード:
胃鏡法
,
胃腫瘍
,
胃切除
,
術中期
,
リンパ行性転移
,
腹腔鏡法
,
治療成績
,
センチネルリンパ節ナビゲーション手術
Keyword:
Gastrectomy
,
Gastroscopy
,
Intraoperative Period
,
Lymphatic Metastasis
,
Laparoscopy
,
Stomach Neoplasms
,
Treatment Outcome
pp.1535-1540
発行日 2015年10月20日
Published Date 2015/10/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2016039880
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
非穿孔式内視鏡的胃壁内反切除術(NEWS)とは,内視鏡と腹腔鏡を用いて管腔を腹腔内に開放せずに任意の部位を全層切除できる新しい局所切除法である.胃内外の交通がないため腹腔内の汚染や腫瘍細胞の腹腔内撒布を危惧することなく管腔内に露出した胃腫瘍を過不足ない範囲で局所切除できるため,胃癌や潰瘍を有する胃粘膜下腫瘍に対してもより安全で低侵襲な胃機能温存・縮小手術が提供できる.さらに,センチネルリンパ節ナビゲーション手術と組み合わせることで,術前にリンパ節転移が疑われる早期胃癌であっても定型手術による広範囲の胃の喪失を回避することができる.解決すべき課題は多いが,理想的な低侵襲手術になりうる可能性を秘めた手技の一つとして期待されており,その確立と普及が望まれる.
Copyright © 2015, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.