急性胆道炎-TG13:Updated Tokyo Guidelinesに基づいた診療の現況
画像診断 急性胆管炎・胆嚢炎の超音波診断
畠 二郎
1
,
河合 良介
,
今村 祐志
,
眞部 紀明
,
飯田 あい
,
急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン改訂出版委員会
1川崎医科大学 検査診断学内視鏡・超音波部門
キーワード:
超音波診断
,
胆管炎
,
胆嚢炎-急性
,
患者重症度
Keyword:
Cholangitis
,
Ultrasonography
,
Cholecystitis, Acute
,
Patient Acuity
pp.1281-1286
発行日 2015年8月20日
Published Date 2015/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2015341246
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急性胆嚢炎の超音波像として,胆嚢腫大,胆嚢壁肥厚,sonolucent layer(hypoechoic layer),結石,デブリエコー,壁内血流の亢進などが挙げられるが,sonographic Murphy signを加えて総合的に判断する必要がある.より重症な胆嚢炎の超音波像としては胆嚢周囲のfluid collection,胆嚢粘膜剥離,壁内あるいは腔内気腫が挙げられる.壊疽性胆嚢炎のB-modeによる診断は時に困難であり,造影超音波が有用であるが保険適用外である.一方,急性胆管炎の超音波診断は必ずしも容易でなく,胆管壁肥厚や胆管内デブリなどが描出されることもあるが,基本的には間接所見である胆管結石や胆管拡張などを検出する補助的診断法として位置づけられる.
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