大腸LST(側方発育型腫瘍)の新展開
診断 LSTの深達度診断 NBI、色素拡大観察診断
樫田 博史
1
,
米田 頼晃
,
櫻井 俊治
,
朝隈 豊
,
峯 宏昌
,
足立 哲平
1近畿大学 医学部消化器内科
キーワード:
Methylrosanilinium Chloride
,
Indigo Carmine
,
大腸内視鏡法
,
腫瘍進行度
,
腫瘍侵入性
,
狭帯域光観察
,
側方発育腫瘍
Keyword:
Colonoscopy
,
Indigo Carmine
,
Gentian Violet
,
Neoplasm Staging
,
Neoplasm Invasiveness
,
Narrow Band Imaging
pp.1185-1192
発行日 2015年7月20日
Published Date 2015/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2015338894
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LSTの深達度診断においては,亜分類により性格が異なることに留意する.LST-G(H)は,NBIではほとんどJNET type 2A,pit patternはIIIL,IV型であり,VI型は癌を示唆するが,T1癌はほぼ皆無である.LST-G(M)は結節部の癌化が多いが,表面からでは深達度診断困難なことがあり,時には非結節部でSM浸潤する.LST-NG(F)は多くはJNET type 2A,IIIL,IV pit patternであり,VI型は癌を示唆するが,T1b癌はまれである.LST-NG(PD)では,T1癌も多く,VI型やVN型pit patternでは癌と予想されるが,深達度診断はやや困難であり,複数ヶ所でSM浸潤することも多い.
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