小児の消化器内視鏡診療
小児内視鏡検査の実際と注意点 上部消化管
萩原 真一郎
1
,
窪田 満
,
鍵本 聖一
1埼玉県立小児医療センター 総合診療科
キーワード:
Midazolam
,
Pentazocine
,
消化器疾患
,
絶食
,
消化器系内視鏡法
,
精神鎮静法
,
内視鏡
,
上部消化管
,
絶水
Keyword:
Fasting
,
Digestive System Diseases
,
Midazolam
,
Pentazocine
,
Water Deprivation
,
Endoscopy, Digestive System
,
Endoscopes
,
Upper Gastrointestinal Tract
pp.335-340
発行日 2015年2月20日
Published Date 2015/2/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2015168972
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小児上部消化管内視鏡を安全かつ効果的に行ううえで,留意すべき点を述べる.一つ目は,年齢・体格(とくに体重)・検査の目的に応じてスコープの機種選定を行うこと.二つ目はある程度年齢が上がる(目安は中学生以上)まで,麻酔・鎮静が必須であること.新生児・乳児の場合には,スコープにより気道が圧迫されることがあるため気管内挿管下全身麻酔による検査が望ましい.三つ目は小児では一見正常に見える粘膜でも病理学的異常が認められることがあり生検が必要であること.炎症・免疫疾患,アレルギー疾患,遺伝性疾患などを鑑別疾患として考慮する必要がある.肉眼的に異常所見がなくてもランドマーク部位からの粘膜生検が診断の手がかりになることが多い.
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