小児の消化器内視鏡診療
小児の大腸疾患
清水 泰岳
1
1国立成育医療研究センター 消化器科
キーワード:
Behcet症候群
,
Crohn病
,
大腸内視鏡法
,
大腸疾患
,
大腸ポリポーシス-腺腫様
,
下痢
,
大腸炎
,
大腸炎-潰瘍性
,
腹痛
,
免疫不全症候群
,
胃腸炎-好酸球性
,
若年性ポリポーシス
Keyword:
Behcet Syndrome
,
Diarrhea
,
Crohn Disease
,
Colonoscopy
,
Colitis
,
Colitis, Ulcerative
,
Immunologic Deficiency Syndromes
,
Adenomatous Polyposis Coli
,
Abdominal Pain
,
Juvenile Polyposis Syndrome
pp.325-334
発行日 2015年2月20日
Published Date 2015/2/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2015168971
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小児でも,血便や難治性の下痢・腹痛の精査や炎症性腸疾患,消化管ポリポーシスの診断・治療などを目的として大腸内視鏡検査が行われる.安全な検査のために,適切なスコープを選択し,全身麻酔や鎮静薬を併用することが重要である.小児では,炎症性腸疾患の非典型例や好酸球性腸炎など,内視鏡所見が正常な部位も含め,組織生検を複数の部位から採取することで診断に重要な情報が得られることも少なくない.また,腸炎症状が免疫不全症の一症状である場合もあり,小児特有の疾患を含めた幅広い鑑別が必要である.本稿では,小児期に血便や難治性の下痢・腹痛をきたす代表的な大腸疾患について概説した.
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