Barrett食道の診断と治療up-to-date
Barrett食道の治療方針 Barrett腺癌に対する内視鏡治療
山田 真善
1
,
小田 一郎
,
阿部 清一郎
,
井垣 弘康
,
日月 裕司
,
九嶋 亮治
1国立がん研究センター中央病院 内視鏡科
キーワード:
Barrett食道
,
食道腫瘍
,
腺癌
,
治療成績
,
内視鏡的粘膜切除術
,
内視鏡的粘膜下層剥離術
,
ラジオ波焼灼術
Keyword:
Endoscopic Mucosal Resection
,
Endoscopic Mucosal Resection
,
Adenocarcinoma
,
Barrett Esophagus
,
Esophageal Neoplasms
,
Treatment Outcome
pp.721-730
発行日 2014年5月20日
Published Date 2014/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2014229247
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本邦ではshort-segment Barrett食道(SSBE)に関連したBarrett腺癌が多く,これまでに表在Barrett腺癌に対する内視鏡切除の安全性と有効性が報告されている.リンパ節転移に対する危険因子として,脈管侵襲と壁深達度に加えて腫瘍の部位(食道側か,食道・胃接合部か)も重要な因子である.粘膜欠損が3/4周を超える場合はESD後の狭窄に注意が必要である.欧米ではEMRとこれに続く背景Barrett食道に対するラジオ波焼灼術(RFA)の併用療法の有効性と安全性がこれまでに報告されている.SSBEに関連したBarrett腺癌の多い本邦でRFAの必要性があるかどうかについては検討が必要である.
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