慢性膵炎-新しい概念と診断・治療の展開
慢性膵炎の画像診断
中村 奈海
1
,
山口 武人
,
須藤 研太郎
,
中村 和貴
,
原 太郎
,
傳田 忠道
1千葉県がんセンター 消化器内科
キーワード:
超音波診断
,
磁気共鳴胆道膵管造影
,
膵炎-慢性
,
腹部CT
Keyword:
Ultrasonography
,
Pancreatitis, Chronic
,
Cholangiopancreatography, Magnetic Resonance
pp.545-550
発行日 2014年4月20日
Published Date 2014/4/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2014195109
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慢性膵炎臨床診断基準において,画像診断は必須の検査項目である.腹部超音波(US)あるいはCTで特徴的な膵石所見を認めた場合に確診であり,USでの膵管内蛋白栓を認めた場合は準確診である.MRCP(magnetic resonance cholangiopancreatography)では主膵管の不整拡張と,膵全体に不均一に分布する分枝膵管の不規則な拡張,CTでの膵辺縁の不規則な凹凸,変形を認めた場合も準確診である.慢性膵炎は病期により病態が異なるため,画像診断では,期間をおいた検査を繰り返すことが必要である.さらに,慢性膵炎は膵癌のrisk factorとされているので,膵癌を早期に診断するうえで,画像診断は重要である.
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