肝硬変-診断と治療の進歩
肝硬変治療の進歩 蛋白質・エネルギー低栄養とlate evening snackの効果
白木 亮
1
,
森脇 久隆
1岐阜大学医学部附属病院 第一内科
キーワード:
Branched-Chain Amino Acids
,
栄養評価
,
エネルギー代謝
,
肝硬変
,
基礎代謝
,
遊離脂肪酸
,
食事療法
,
タンパク質-エネルギー栄養障害
,
アルゴリズム
,
無病生存
,
栄養管理
,
タンパク質代謝
,
Aromatic Amino Acids
,
間食
,
アミノ酸インバランス
,
呼吸商
Keyword:
Algorithms
,
Amino Acids, Branched-Chain
,
Basal Metabolism
,
Energy Metabolism
,
Diet Therapy
,
Fatty Acids, Nonesterified
,
Liver Cirrhosis
,
Protein-Energy Malnutrition
,
Nutrition Assessment
,
Disease-Free Survival
,
Amino Acids, Aromatic
,
Nutrition Therapy
,
Snacks
pp.441-446
発行日 2014年3月20日
Published Date 2014/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2014161247
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肝臓は栄養素の代謝および貯蔵に中心的な役割を果たしており,肝機能の低下した肝硬変患者では蛋白質・エネルギー低栄養が出現する.蛋白質低栄養状態の評価には血清アルブミン値が有用であり,分岐鎖アミノ酸投与により,アルブミン値・QOL・予後が改善する.一方,肝硬変患者のエネルギー低栄養状態の評価には,間接熱量計で測定した非蛋白呼吸商,上腕筋周囲長,上腕周囲長,血清遊離脂肪酸値が有用であり,就寝前軽食(分割食;LES)による栄養学的介入により,エネルギー代謝が改善する.ただしLESを行う場合,肥満や耐糖能異常のリスクとなるため1日当りの必要総カロリーのなかから分割し,定期的な栄養指導を行うことが重要である.
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