これだけは知っておきたい! 内科医のための栄養療法 実地臨床で遭遇する栄養管理
肝障害
加藤 章信
1
,
遠藤 龍人
,
滝川 康裕
1盛岡市立病院
キーワード:
栄養障害
,
肝炎-劇症
,
肝硬変
,
肝臓疾患
,
肝臓腫瘍
,
食事療法
,
診療ガイドライン
,
中心静脈栄養
,
栄養管理
,
間食
,
肝疾患-非アルコール性脂肪性
Keyword:
Diet Therapy
,
Liver Cirrhosis
,
Liver Diseases
,
Liver Neoplasms
,
Nutrition Disorders
,
Parenteral Nutrition, Total
,
Practice Guidelines as Topic
,
Nutrition Therapy
,
Snacks
,
Non-alcoholic Fatty Liver Disease
pp.79-83
発行日 2015年1月1日
Published Date 2015/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2015060516
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急性肝不全:栄養療法の基本は中心静脈栄養法で,通常投与カロリーは25kcal/kg(1,200~1,600kcal程度)とし,特殊組成アミノ酸輸液は原則として使用しない.NASH:エネルギー25~35kcal/kg/日,蛋白質1.0~1.5g/kg/日,三大栄養素は蛋白質20~25%,脂質15~20%,糖質60%とし,脂質を抑制した割合が推奨される.肝硬変・肝がん:エネルギー代謝異常には総カロリーより200kcal程度を分割し,軽食として就寝前に摂取する就寝前軽食摂取療法(LES)が推奨される.蛋白・アミノ酸代謝異常には経口BCAA製剤を用い,食事摂取が十分でも低アルブミン血症がある場合はBCAA顆粒を,肝性脳症の覚醒後や既往があり蛋白不耐症のある肝硬変例には肝不全用経腸栄養剤を用いる.
©Nankodo Co., Ltd., 2015