肝硬変-診断と治療の進歩
肝硬変治療の進歩 分岐鎖アミノ酸製剤による治療効果
遠藤 龍人
1
,
佐原 圭
,
遠藤 啓
,
滝川 康裕
,
加藤 章信
,
鈴木 一幸
1岩手医科大学 消化器内科
キーワード:
Branched-Chain Amino Acids
,
インスリン抵抗性
,
エネルギー代謝
,
肝硬変
,
肝細胞癌
,
基礎代謝
,
病的血管新生
,
代謝性疾患
,
タンパク質-エネルギー栄養障害
,
診療ガイドライン
,
低アルブミン血症
Keyword:
Amino Acids, Branched-Chain
,
Basal Metabolism
,
Energy Metabolism
,
Carcinoma, Hepatocellular
,
Insulin Resistance
,
Liver Cirrhosis
,
Metabolic Diseases
,
Neovascularization, Pathologic
,
Protein-Energy Malnutrition
,
Practice Guidelines as Topic
,
Hypoalbuminemia
pp.447-452
発行日 2014年3月20日
Published Date 2014/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2014161248
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分岐鎖アミノ酸(branched-chain amino acids;BCAA)製剤の経口投与は肝硬変患者の肝性脳症の治療法として広く認識されているが,近年,BCAAの長期経口投与は低アルブミン血症を改善するとともに合併症(腹水・黄疸・食道静脈瘤の破裂・肝発癌)の発現を阻止し,生存率やQOLを改善させることが明らかになり,栄養治療における医学的妥当性が示されている.さらに,インスリン抵抗性の改善を介した肝発癌抑制効果も報告されてきており,さまざまな薬理学的な作用を併せもつpharmacological nutrientsとしてのBCAAの役割が期待されている.
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