"大腸腫瘍"内視鏡的治療の最前線
大腸ESDの適応と標準化に向けて
田中 信治
1
,
林 奈那
,
鴫田 賢次郎
,
朝山 直樹
,
西山 宗希
,
寺崎 元美
,
中土井 鋼一
,
岡 志郎
,
茶山 一彰
1広島大学病院 内視鏡診療科
キーワード:
腺腫
,
大腸腫瘍
,
診療ガイドライン
,
保険適用範囲
,
内視鏡的粘膜下層剥離術
,
公的医療保険
,
側方発育腫瘍
,
標準化
Keyword:
Endoscopic Mucosal Resection
,
Adenoma
,
Colorectal Neoplasms
,
Practice Guidelines as Topic
,
Insurance Coverage
,
Not-For-Profit Insurance Plans
pp.147-154
発行日 2014年1月20日
Published Date 2014/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2014091100
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大腸ESDの保険適用は径2~5cmの早期癌で,医学的適応とは若干異なっている.説明文のなかに,「早期癌または腺腫」と記載されているのは,術前診断で早期癌と診断しESDを施行した病変の術後病理診断が腺腫であった場合の対策である.径5cm以上の病変に対するESDの有効性と安全性も明らかになっており,近々大きさの制限は撤廃されるであろう.また,所要時間,必要な薬剤・デバイス・マンパワーの長時間の拘束などの観点を考慮して,大きな病変や難易度の高いESDの保険点数は高くすることが望まれる.なお,医学的な適応に関しては,「大腸ESD標準化検討部会の適応基準」が示されている.
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