抗血栓薬と消化器内視鏡の新しいガイドライン-正しい理解・適切な運用のために
処方医側から見た新ガイドライン 糖尿病内科医の視点
安西 慶三
1
1佐賀大学 医学部肝臓・糖尿病・内分泌内科
キーワード:
心房細動
,
抗血栓剤
,
糖尿病性血管障害
,
糖尿病性網膜症
,
消化器系内視鏡法
,
脳血管障害
,
診療ガイドライン
,
二次予防
,
末梢動脈疾患
,
休薬
Keyword:
Atrial Fibrillation
,
Diabetic Angiopathies
,
Diabetic Retinopathy
,
Cerebrovascular Disorders
,
Fibrinolytic Agents
,
Endoscopy, Digestive System
,
Practice Guidelines as Topic
,
Secondary Prevention
,
Peripheral Arterial Disease
pp.53-59
発行日 2013年12月20日
Published Date 2013/12/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2014087313
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糖尿病の治療目標は血管合併症の発症・進展を抑制することである.血管合併症の二次予防に対しては抗血栓薬の効果は確立されているが,一次予防の効果は限定的であり,その適応は慎重に判断する必要がある.また糖尿病患者は冠動脈疾患,脳血管疾患,末梢動脈疾患などの血管病変を合併していることがあり,複数の抗血栓薬が投与されることもよく経験する.そのような抗血栓薬を単独または併用で投与されている糖尿病患者に消化器内視鏡診療や手術など出血を伴う診療を行う際に,2012年の「抗血栓薬服用者に対する消化器内視鏡診療ガイドライン抗血栓薬の継続・中断・抗血栓薬の継続・中断・中止の指針および方法が具体的に提示されており,糖尿病診療の場面で活用されている.
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