抗血栓薬と消化器内視鏡の新しいガイドライン-正しい理解・適切な運用のために
新ガイドライン運用上のポイント 抗血小板薬と消化器内視鏡診療
小野 敏嗣
1
,
藤城 光弘
,
小池 和彦
1東京大学医学部附属病院 検診部
キーワード:
血栓塞栓症
,
消化管出血
,
消化器系内視鏡法
,
リスク
,
血小板凝集阻害剤
,
診療ガイドライン
,
休薬
Keyword:
Gastrointestinal Hemorrhage
,
Platelet Aggregation Inhibitors
,
Risk
,
Thromboembolism
,
Endoscopy, Digestive System
,
Practice Guidelines as Topic
pp.13-19
発行日 2013年12月20日
Published Date 2013/12/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2014087308
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2012年7月に改訂された日本消化器内視鏡学会の「抗血栓薬服用者に対する消化器内視鏡診療ガイドライン」は,従来よりも大幅に血栓塞栓症のリスクに配慮したものとなった.抗血栓薬内服継続での内視鏡的組織生検やアスピリン・シロスタゾール内服継続での出血高危険度手技など,消化器内視鏡診療における出血のリスクを従来よりも許容可能とする内容になっているが,抗血栓薬の休薬を原則としていたこれまでのガイドラインとの大きな違いに医療従事者のみならず患者からも戸惑いの声が聞かれる現状がある.本稿ではガイドラインの抗血小板薬に関する項目に触れながら,その運用上のポイントと今後の課題について解説する.
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