心臓の虚血?-病態生理と臨床のはざまを埋める 長期(もしくは逆紹介後)の管理 先生ならどうする?
抗血小板薬・抗凝固薬 結局手術でやめる?抜歯でやめる?
武中 宏樹
1
,
中村 正人
1東邦大学医療センター大橋病院 循環器内科
キーワード:
Heparin
,
血栓塞栓症
,
抗凝固剤
,
出血
,
内視鏡法
,
抜歯
,
リスク
,
血小板凝集阻害剤
,
出血-術後
,
周術期管理
,
休薬
Keyword:
Anticoagulants
,
Endoscopy
,
Heparin
,
Hemorrhage
,
Risk
,
Platelet Aggregation Inhibitors
,
Thromboembolism
,
Tooth Extraction
,
Postoperative Hemorrhage
,
Perioperative Care
pp.451-455
発行日 2017年3月1日
Published Date 2017/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017135863
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周術期の抗血小板薬および抗凝固薬の休薬は,出血リスクと休薬による血栓塞栓症発症リスクを評価して判断する.休薬リスクを反映して,歯科処置および内視鏡処置のガイドラインでは内服継続下で行う処置範囲が増えている.近年,heparin置換に際しては,出血リスクが増大することが報告されており,休薬による血栓塞栓症リスクに応じてheparin置換の必要性を判断する.NOACをはじめとする新規薬剤や新たなエビデンスの影響で,抗血栓薬の管理法はさまざまなガイドラインで述べられ,時代とともに変化が大きい.われわれ臨床医は,その変化ゆえの"エビデンスと臨床現場でのギャップ"を埋めていかなければならない.
©Nankodo Co., Ltd., 2017