肥満と消化器疾患
肥満症に対する内視鏡治療の現況 欧米での治療成績
炭山 和毅
1
,
田尻 久雄
1東京慈恵会医科大学 内視鏡科
キーワード:
胃鏡法
,
胃バイパス術
,
外科用ステープラー
,
Roux-en-Y吻合術
,
縫合法
,
胃バルーン
,
治療成績
,
肥満症
,
胃空腸吻合術
Keyword:
Anastomosis, Roux-en-Y
,
Gastroscopy
,
Gastroenterostomy
,
Obesity, Morbid
,
Suture Techniques
,
Surgical Staplers
,
Gastric Bypass
,
Gastric Balloon
,
Treatment Outcome
pp.1627-1633
発行日 2013年10月20日
Published Date 2013/10/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2014025314
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高度肥満症例の多い欧米を中心に,外科的肥満治療が急速に普及しつつあるが,ほぼ歩みをともにして外科治療と同様の治療効果が得られる内視鏡治療の開発が試みられてきた.長年にわたる創意工夫の結果,胃前後壁を縫い合わせ胃の容積を小さくする方法や,消化管壁表層を樹脂製のスリーブで被覆して栄養吸収をコントロールする方法など,さまざまなアプローチによる手技が開発され臨床的評価が始まっている.すでに短期の治療効果では,外科治療と同等の体重減少効果が報告されており,現在の開発の主眼は,いかに長期成績を向上させるかに移行しつつある.
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