肥満と消化器疾患
肥満症の外科治療 国内外の現状と将来の展望
太田 正之
1
,
川野 雄一郎
,
川崎 貴秀
,
北野 正剛
1大分大学 医学部消化器外科
キーワード:
胃鏡法
,
糖尿病-2型
,
腹腔鏡法
,
胃バルーン
,
治療成績
,
BMI
,
肥満症
,
肥満手術
Keyword:
Diabetes Mellitus, Type 2
,
Gastroscopy
,
Laparoscopy
,
Obesity, Morbid
,
Gastric Balloon
,
Body Mass Index
,
Treatment Outcome
,
Bariatric Surgery
pp.1649-1655
発行日 2013年10月20日
Published Date 2013/10/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2014025317
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わが国の肥満人口は成人人口の約1/4を占め,必ずしも欧米より肥満が少ないわけではない.現在,肥満外科手術は世界中で年間34万例行われており,おもな術式はRoux-en-Y胃バイパス術,スリーブ状胃切除術,調節性胃バンディング術である.わが国の肥満外科手術の年間症例数は200例未満であり,この領域では立ち遅れている.最近,肥満外科手術の安全性と有効性から,中等度肥満症(BMI<35kg/m2)に適応拡大しつつある.わが国における肥満外科手術の普及には啓蒙活動や保険収載が必須と考えている.
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