栄養代謝制御における消化管生理活性ペプチドの役割
肥満外科手術 Duodeno-jejunal bypassの糖代謝改善作用
愛甲 丞
1
,
瀬戸 泰之
1東京大学 大学院医学系研究科消化管外科
キーワード:
胃バイパス術
,
糖尿病
,
治療成績
,
糖代謝
,
空腸回腸バイパス術
,
肥満症
,
Glucagon-Like Peptide 1
Keyword:
Diabetes Mellitus
,
Jejunoileal Bypass
,
Obesity, Morbid
,
Gastric Bypass
,
Treatment Outcome
,
Carbohydrate Metabolism
,
Glucagon-Like Peptide 1
pp.733-736
発行日 2013年5月20日
Published Date 2013/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2013272244
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近年,肥満症に対する減量手術が増加するなかで,糖尿病・代謝異常の治療を目的としたmetabolic surgeryの概念が提唱されるようになった.その代表的手術がduodeno-jejunal bypassである.糖尿病の改善機序としては,foregut hypothesisとhindgut hypothesisが考えられており,消化管経路の変更に伴いGLP-1などの消化管ホルモンの分泌が変動し糖尿病が改善するとされるが,十分には解明されていない.一方で,一部の国では臨床試験がすでに行われており,軽度肥満を伴う糖尿病症例で良好な成績が報告されている.
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