消化器癌におけるバイパス術とステント治療
胃・十二指腸 幽門狭窄に対するバイパス術
黒田 大介
1
,
岩槻 政晃
,
内原 智幸
,
八木 泰佑
,
問端 輔
,
江藤 二男
,
澤山 浩
,
馬場 秀夫
1熊本大学 消化器外科
キーワード:
胃鏡法
,
胃腫瘍
,
空腸造瘻術
,
ステント
,
Roux-en-Y吻合術
,
幽門狭窄症
,
治療成績
,
Braun吻合術
,
胃空腸吻合術
Keyword:
Anastomosis, Roux-en-Y
,
Gastroscopy
,
Jejunostomy
,
Gastroenterostomy
,
Pyloric Stenosis
,
Stomach Neoplasms
,
Stents
,
Treatment Outcome
pp.1056-1059
発行日 2016年10月1日
Published Date 2016/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016410216
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胃癌などによる幽門狭窄は,生活の質(QOL)を著しく低下させる.胃空腸バイパス術は従来から行われてきたが,内視鏡的ステント留置術の普及により適切な治療選択が必要となってきた.バイパス術はステントに比較して侵襲は大きいが,晩期合併症,症状再燃が少なく,数ヵ月の生存が期待される症例では適応と考えられる.術式は,胃の不完全離断を併施した胃空腸吻合術が望ましく,腹腔鏡アプローチについても低侵襲であり今後,普及がすすむと考えられる.
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