PEGの現状
各疾患に対するPEGの適応 がん患者
都築 則正
1
,
東口 高志
,
伊藤 彰博
1藤田保健衛生大学 外科・緩和医療学講座
キーワード:
悪液質
,
胃鏡法
,
胃造瘻術
,
栄養障害
,
病的狭窄
,
腫瘍
,
腫瘍再発
,
消化管出血
,
消化器疾患
,
外科的減圧
,
栄養管理
Keyword:
Cachexia
,
Constriction, Pathologic
,
Gastroscopy
,
Gastrostomy
,
Digestive System Diseases
,
Gastrointestinal Hemorrhage
,
Neoplasms
,
Nutrition Disorders
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Decompression, Surgical
,
Nutrition Therapy
pp.1347-1352
発行日 2013年8月20日
Published Date 2013/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2013323096
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近年,患者・家族のがん治療に対する社会的関心は著しく高くなり,進行・再発がん患者に対しても,質の高い医療,とくに適切な栄養管理が求められている.がん患者に対する経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)は,おもに栄養管理目的((1)頭頸部がんや食道がんなど,(2)長期のがん治療に伴う廃用症候群),および減圧目的(がん性腹膜炎を中心とする上部消化管閉塞・狭窄など)に施行される.さらに,少なくとも1ヵ月以上の生命予後が期待できる,造設に耐えうる全身状態であることなどを総合的に判断し,造設される.とくに,終末期がん患者に対するPEGは,侵襲ある手術と考え,合併症を発生させないことがきわめて重要である.また,PEGは患者・家族の死生観にも関わる大きな問題であることを医療者は強く認識すべきである.
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