PEGの現状
各疾患に対するPEGの適応 高齢者、認知症患者
倉 敏郎
1
1長沼町立長沼病院 内科消化器科
キーワード:
胃鏡法
,
胃造瘻術
,
嚥下障害
,
認知症
,
予後
,
患者による事前指示
,
尊厳死
,
理解
,
摂食機能障害
Keyword:
Dementia
,
Deglutition Disorders
,
Gastroscopy
,
Gastrostomy
,
Prognosis
,
Right to Die
,
Advance Directives
,
Comprehension
pp.1341-1345
発行日 2013年8月20日
Published Date 2013/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2013323095
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高齢者,認知症患者への経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)をはじめとする人工的水分栄養補充法(AHN)の適応についての議論は非常に重要である.しかし,マスコミの報道などで誤解が生じている現状がある.わが国のPEGの長期予後は欧米と比べて良好であり,そのことを議論の背景とする必要がある.また,命の尊厳には絶対的な価値尺度は存在せず,相対的なものであり,個々の価値観,死生観による判断を尊重すべきだと思われる.事前指示書による本人の意志の尊重は重要であるが,それは強要されるものではなく,自発的意志により作成されるのが望ましい.
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