悪性消化管狭窄に対する最新マネージメント
悪性消化管狭窄に対する胃瘻・腸瘻
安福 至
1
,
比企 直樹
,
井田 智
1がん研究会有明病院 消化器センター消化器外科
キーワード:
胃鏡法
,
胃造瘻術
,
経腸栄養
,
緩和ケア
,
病的狭窄
,
術後合併症
,
術中合併症
,
術後管理
,
腫瘍
,
消化器疾患
,
食道腫瘍
,
腸造瘻術
,
腸閉塞
,
頭頸部腫瘍
,
外科的減圧
,
経腸栄養剤
Keyword:
Constriction, Pathologic
,
Esophageal Neoplasms
,
Enterostomy
,
Gastroscopy
,
Enteral Nutrition
,
Gastrostomy
,
Digestive System Diseases
,
Head and Neck Neoplasms
,
Intestinal Obstruction
,
Intraoperative Complications
,
Neoplasms
,
Palliative Care
,
Postoperative Care
,
Postoperative Complications
,
Decompression, Surgical
pp.1103-1108
発行日 2016年6月20日
Published Date 2016/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2016338486
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癌による消化管狭窄は通過障害により経口摂取が困難となったり,腸閉塞の原因となる.通過障害は栄養障害の原因となり,治療関連合併症の増加や生命予後悪化の原因となるため,栄養療法はきわめて重要である.胃瘻は頭頸部癌や食道癌による通過障害に対しても,細径内視鏡が通過可能であれば造設可能で,経管栄養経路として有用である.造設の際には,内視鏡が狭窄部を通過するときに出血や穿孔に注意し,腫瘍の腹壁へのimplantationのリスクを考慮する.胃瘻・腸瘻は悪性消化管狭窄による腸閉塞の減圧にも有効である.終末期の全身状態に配慮し,その適応を十分に検討する必要はあるが,症状緩和や経口摂取の再開などが期待できる治療法である.
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