肝移植-現状と展望
C型肝炎、肝硬変に対する肝移植
吉屋 匠平
1
,
調 憲
,
二宮 瑞樹
,
山下 洋市
,
池上 徹
,
吉住 朋晴
,
副島 雄二
,
前原 喜彦
1九州大学 大学院消化器・総合外科
キーワード:
Ribavirin
,
肝炎-C型
,
肝硬変
,
肝臓移植
,
術後管理
,
術前診断
,
多剤併用療法
,
Polyethylene Glycol-Interferons
Keyword:
Drug Therapy, Combination
,
Hepatitis C
,
Liver Cirrhosis
,
Postoperative Care
,
Ribavirin
,
Liver Transplantation
pp.1279-1284
発行日 2013年7月20日
Published Date 2013/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2013319992
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
C型肝炎,肝硬変は肝移植適応疾患のなかで最多となっている.C型肝硬変は肝細胞不全であり,低ビリルビン値であっても急激に状態悪化すること,移植後グラフト再感染が必発であることから,他の適応疾患に比べ術後予後が不良である.術後予後向上のためには,適切な移植時期の選定,および術後再発に対するインターフェロン治療奏効率の向上が必須である.当科では,治療奏効率向上のため,副作用軽減のために低用量からの導入,術中同時脾臓摘出術,不反応症例へのインターフェロン交替療法,ウイルス因子・宿主因子の遺伝子解析による治療効果予測を行っている.今後は新規薬剤の導入による,さらなる術後成績向上が期待される.
Copyright © 2013, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.