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難治性C型肝炎の治療はどう変わりつつあるのか
須田 剛生
1
,
伊藤 淳
,
坂本 直哉
1北海道大学 大学院医学研究科内科学講座消化器内科学分野
キーワード:
Ribavirin
,
遺伝子型
,
肝炎-C型
,
多剤併用療法
,
Ritonavir
,
Telaprevir
,
Sofosbuvir
,
Simeprevir
,
Daclatasvir
,
Vaniprevir
,
Asunaprevir
,
Polyethylene Glycol-Interferons
,
Paritaprevir
,
Ledipasvir
,
Ombitasvir
Keyword:
Sofosbuvir
,
Simeprevir
,
Drug Therapy, Combination
,
Hepatitis C
,
Genotype
,
Ribavirin
,
Ritonavir
,
Telaprevir
,
MK-7009
,
BMS-790052
,
Asunaprevir
,
ABT-450
,
ABT-267
,
Ledipasvir
pp.914-917
発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016044800
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ゲノタイプ1型高ウイルス量の難治性C型肝炎に対する標準治療は,最近までペグインターフェロン(PEG-IFN)/ribavirin(RBV)療法であった.著効率は40~50%程度と十分なものではなかった.ウイルス蛋白を直接ターゲットとしたDAAs(direct acting antivirals)の登場により治療成績は格段に上昇した.DAAsはプロテアーゼ阻害薬,NS5A阻害薬,ポリメラーゼ阻害薬の3クラスの薬剤の開発が進んでいる.DAAsは,当初IFNと併用で使用されたが,現在はIFNを用いない複数のクラスのDAAsを組み合わせた治療が主流となりつつある.難治性例でも著効率は,90%後半から100%に近い成績が報告されつつある.
©Nankodo Co., Ltd., 2015