外科医が知っておくべきウイルス肝炎の最新治療
C型肝炎のupdate
泉 並木
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1武蔵野赤十字病院
キーワード:
Ribavirin
,
ウイルスRNA
,
肝炎-C型
,
ヘパシウイルス
,
多剤併用療法
,
診療ガイドライン
,
Polyethylene Glycol-Interferons
Keyword:
Drug Therapy, Combination
,
Hepatitis C
,
Ribavirin
,
RNA, Viral
,
Hepacivirus
,
Practice Guidelines as Topic
pp.355-359
発行日 2009年4月1日
Published Date 2009/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2009143151
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C型肝炎ウイルス(HCV)は感染すると自然治癒することはまれで、35年の長期経過で肝硬変や肝癌に移行する。これを防止するためインターフェロン(IFN)注射によってウイルスを排除する必要がある。HCVはセロタイプ1型と2型に分けられ、1型はIFNが効きにくい。また治療前のHCV-RNA量が多いとIFNでウイルス排除が得られにくい。2004年にPEG-IFNとribavirin併用治療が行われるようになって、1型で高HCV-RNA量の難治例でも50%にウイルス排除が得られ、肝癌発症を減少できると期待される。
©Nankodo Co., Ltd., 2009