ウイルス肝炎診療の最前線と今後の展開 日常臨床のポイントと知っておきたい最新情報
日本肝臓学会C型肝炎治療ガイドライン
田中 篤
1
1帝京大学 内科
キーワード:
Ribavirin
,
遺伝子型
,
肝炎-C型
,
肝臓腫瘍
,
多剤併用療法
,
アルゴリズム
,
ウイルス量
,
診療ガイドライン
,
第III相試験
,
治療成績
,
年齢因子
,
肝線維症
,
Telaprevir
,
発癌
,
Simeprevir
,
Polyethylene Glycol-Interferons
Keyword:
Simeprevir
,
Algorithms
,
Age Factors
,
Drug Therapy, Combination
,
Hepatitis C
,
Genotype
,
Liver Cirrhosis
,
Liver Neoplasms
,
Ribavirin
,
Treatment Outcome
,
Practice Guidelines as Topic
,
Clinical Trials, Phase III as Topic
,
Viral Load
,
Carcinogenesis
,
Telaprevir
pp.611-617
発行日 2014年4月1日
Published Date 2014/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014127375
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抗ウイルス治療の適応およびその緊急性は,年齢線維化進展度によって決定される発がんリスクに応じて判断する.抗ウイルス治療によってSVRが得られた後も発がんのリスクがあることを踏まえ,症例ごとの発がんリスクに応じて肝がんのスクリーニングを継続することが必要である.現在,C型慢性肝炎初回治療例では,年齢やIL28Bの結果を問わず,ペグインターフェロン(Peg-IFN)+ribavirin(RBV)+simeprevir(SMV)3剤併用療法が第一選択である.前治療再燃例に対する治療推奨も年齢を問わずSMVを用いた3剤併用である.前治療無効例では,高齢者の場合ではSMV 3剤併用療法,非高齢者ではこれに加えてTVR 3剤併用,治療待機も選択肢である.
©Nankodo Co., Ltd., 2014