透析患者の薬剤処方-ポリファーマシーを考える
各疾患の多剤併用療法 なぜ組み合わせるのか?どんな危険性があるのか? 疼痛・そう痒治療薬の処方
山本 卓
1
1新潟大学医歯学総合病院 血液浄化療法部
キーワード:
Histamine Antagonists
,
Steroids
,
血液透析
,
骨疾患-代謝性
,
腎不全-慢性
,
そう痒症
,
多剤併用療法
,
非ステロイド系抗炎症剤
,
オピオイド系鎮痛剤
,
関節痛
,
Pregabalin
,
多数薬剤投与
,
Nalfurafine
,
疼痛管理
,
血管痛
,
骨痛
Keyword:
Pregabalin
,
Anti-Inflammatory Agents, Non-Steroidal
,
Analgesics, Opioid
,
Bone Diseases, Metabolic
,
Drug Therapy, Combination
,
Histamine Antagonists
,
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Pruritus
,
Steroids
,
Arthralgia
,
Polypharmacy
,
Pain Management
,
TRK 820
pp.421-427
発行日 2017年4月10日
Published Date 2017/4/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2017234015
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透析患者の疼痛,そう痒は客観的評価が難しく,治療による満足度が大きくないためポリファーマシーの要因となりやすい.各症状に対する処方が過剰となると有害事象が起こるだけでなく,疼痛とそう痒それぞれに対応した処方の相互作用で有害事象となる可能性も考慮しなければならない.対策としては,(1)CKD-MBD,透析条件など疼痛,そう痒の原因となりうる疾患の治療を積極的に行う,(2)疼痛,そう痒の症状に関する治療介入では複数の治療を同時に行わず,一つひとつの治療効果を判断のうえ,継続,変更,追加,使用量の調節など検討する,ことが挙げられる.
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