透析患者の薬剤処方-ポリファーマシーを考える
各疾患の多剤併用療法 なぜ組み合わせるのか?どんな危険性があるのか? 抗血小板薬・抗凝固薬の処方
藤井 秀毅
1
1神戸大学 大学院医学研究科腎臓内科
キーワード:
Warfarin
,
血液透析
,
抗凝固剤
,
再発
,
薬剤処方
,
心臓血管疾患
,
腎不全-慢性
,
心房細動
,
多剤併用療法
,
脳梗塞
,
血小板凝集阻害剤
,
血管グラフト閉塞
,
禁忌(治療)
,
ブラッドアクセス
,
冠状動脈狭窄症
,
冠状動脈閉塞症
,
多数薬剤投与
Keyword:
Anticoagulants
,
Cardiovascular Diseases
,
Atrial Fibrillation
,
Drug Therapy, Combination
,
Graft Occlusion, Vascular
,
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Recurrence
,
Platelet Aggregation Inhibitors
,
Drug Prescriptions
,
Warfarin
,
Brain Infarction
,
Polypharmacy
,
Coronary Stenosis
,
Coronary Occlusion
pp.397-402
発行日 2017年4月10日
Published Date 2017/4/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2017234011
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
透析患者の死亡原因の第一位が心血管疾患であることが知られており,これらの患者では高頻度に心血管疾患を有している.脳,心臓,末梢血管の病変に対して,さまざまな抗血小板薬が処方されることが多く,また,透析患者では心房細動を有する頻度が高く,これに対してワルファリンが投与されることもある.想像できるように,透析患者は複数の心血管病変を合併することが多く,そのため,複数の抗血小板薬,抗凝固薬が重複されて処方されていることがあり,その必要性を検討する必要があると思われる.透析患者は,ヘパリンを透析ごとに使用されており,出血をきたしやすい状態にあるので,これらの薬の整理は重要な問題であると考える.
Copyright © 2017, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.