透析患者の薬剤処方-ポリファーマシーを考える
透析患者のポリファーマシー対策 医師の立場から
伊藤 恭子
1
,
筒井 貴朗
,
永野 伸郎
1日高会腎臓病治療センター
キーワード:
加齢
,
血液透析
,
薬剤処方
,
腎不全-慢性
,
経口投与
,
薬物相互作用
,
服薬管理
,
多数薬剤投与
Keyword:
Administration, Oral
,
Aging
,
Drug Interactions
,
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Drug Prescriptions
,
Polypharmacy
,
Medication Therapy Management
pp.355-362
発行日 2017年4月10日
Published Date 2017/4/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2017234006
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透析患者は薬物相互作用が発生しやすい多くの要因を有する.また,透析患者には種々の静注製剤が投与されるため,ポリファーマシーを静注製剤を含めた概念として捉える必要がある.薬剤関連有害事象を筆頭に,ポリファーマシーがもたらすさまざまな弊害が想定されるが,透析患者におけるエビデンスは乏しく,減薬介入手順やそれによる転帰も不明である.さらに医療現場では,処方医がポリファーマシーに陥るピットホールが数多くある.不適切処方薬を見つけるツールや減薬プロトコールが提唱されているものの,透析患者に適用可能かも検証されるべき課題である.
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