透析患者の薬剤処方-ポリファーマシーを考える
透析患者のポリファーマシー対策 看護師の立場から
田中 順也
1
1堺市立病院機構堺市立総合医療センター 看護局
キーワード:
加齢
,
看護アセスメント
,
血液透析
,
腎不全-慢性
,
専門職間人間関係
,
薬剤師
,
共存疾患
,
看護職の役割
,
服薬管理
,
多数薬剤投与
,
腎臓病看護
Keyword:
Aging
,
Kidney Failure, Chronic
,
Interprofessional Relations
,
Renal Dialysis
,
Nursing Assessment
,
Pharmacists
,
Comorbidity
,
Polypharmacy
,
Nurse's Role
,
Medication Therapy Management
,
Nephrology Nursing
pp.363-369
発行日 2017年4月10日
Published Date 2017/4/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2017234007
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透析患者の高齢化が進み,腎不全だけではなく,さまざまな疾患や合併症を抱えていることが多く,数種類の薬物を服用している場合がある.服薬行動も,高齢者の特徴から管理が十分できなかったり,院外薬局の増加から管理不十分となり,薬物に伴う有害事象が起きている現状がある.このような状況で,看護師ができることは,まず透析患者の身体的・心理社会的特徴を十分把握し接することである.次に,患者の小さな変化を見逃さず観察し,適切にアセスメントすることである.さらに,薬剤師も患者を守るチームの一員であることを医療者全員が意識し,看護師が得た情報と院外薬局の薬剤師がもっている情報を共有し,連携することが重要である.
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