透析患者の薬剤処方-ポリファーマシーを考える
透析患者のポリファーマシー対策 薬剤師の立場から
古久保 拓
1
1仁真会白鷺病院 薬剤科
キーワード:
血液透析
,
腎不全-慢性
,
専門職間人間関係
,
入院
,
薬剤師
,
情報流通
,
患者アドヒアランス
,
多数薬剤投与
,
持参薬管理
,
ノンコンプライアンス
Keyword:
Hospitalization
,
Kidney Failure, Chronic
,
Interprofessional Relations
,
Renal Dialysis
,
Patient Compliance
,
Pharmacists
,
Polypharmacy
,
Information Dissemination
,
Medication Adherence
,
Medication Reconciliation
pp.347-353
発行日 2017年4月10日
Published Date 2017/4/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2017234005
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一般的なポリファーマシーの定義(内服薬6剤以上)を用いれば,透析患者におけるポリファーマシーの頻度はおよそ90%であると報告されている.しかし,それに関連する問題点は明確化されていない.基本的に薬剤師は現在の投薬に関する有効性や安全性を評価する必要がある.それに加えて,透析患者にとって問題となる投薬に関する注意喚起を怠ってはならない.現在の投薬を適正化するためには,医師や薬剤師が定期的にそれを評価することしか方法はない.ポリファーマシーは簡単には解決できない問題なのである.医療スタッフはポリファーマシーがその患者において問題であることを認識していると表明することが,意思の共有のためにも重要である.問題解決のために多職種連携が何よりも大切である.
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