透析患者の薬剤処方-ポリファーマシーを考える
ポリファーマシーの問題点 高齢者を中心に
秋下 雅弘
1
1東京大学 大学院医学系研究科加齢医学
キーワード:
医療費
,
加齢
,
血液透析
,
腎不全-慢性
,
診療ガイドライン
,
診療報酬
,
患者アドヒアランス
,
多数薬剤投与
,
患者の安全
,
外来診療
,
ノンコンプライアンス
Keyword:
Aging
,
Ambulatory Care
,
Health Expenditures
,
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Patient Compliance
,
Practice Guidelines as Topic
,
Polypharmacy
,
Medication Adherence
,
Patient Safety
pp.341-346
発行日 2017年4月10日
Published Date 2017/4/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2017234004
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ポリファーマシーは薬物有害事象,アドヒアランス不良など多くの薬物問題と関連する.ポリファーマシー対策には,疾患や薬剤の優先順位を考慮した処方薬の絞り込みを心がける必要がある.とくに,日本老年医学会による「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015」に示されているように,高齢者にふさわしくない薬物があることを理解する.さらに,高齢者では認知機能やコミュニケーション能力の低下を認める場合も多く,個々の患者の服薬管理能力を把握し,アドヒアランスを維持するための手法を実践することが求められる.
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