開かれた透析医療-Integrated Careの具現化
透析患者の肝炎治療 肝炎患者に対する肝臓専門医との連携
須田 剛生
1
,
木村 恵
,
伊藤 淳
,
坂本 直哉
1北海道大学 大学院医学研究科消化器内科学分野
キーワード:
Interferons
,
肝炎-C型
,
血液透析
,
腎不全-慢性
,
多剤併用療法
,
チーム医療
,
Daclatasvir
,
Asunaprevir
,
消化器科医
Keyword:
Gastroenterologists
,
Drug Therapy, Combination
,
Hepatitis C
,
Kidney Failure, Chronic
,
Interferons
,
Renal Dialysis
,
Patient Care Team
,
BMS-790052
,
Asunaprevir
pp.53-60
発行日 2017年1月10日
Published Date 2017/1/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2017161108
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透析患者におけるC型肝炎ウイルス(HCV)感染率は高率であり,加えてC型肝炎感染透析患者の生命予後は有意に悪化する.最近まで,透析患者に対する抗HCV治療の標準治療はインターフェロン療法であった.しかし,治療効果は十分でなく,また高い副作用率と治療中止率が問題となった.最近,HCVウイルス蛋白を直接ターゲットとしたdirect-acting antivirals(DAAs)が開発され,高い治療効果が報告された.透析症例に関しても,DAAsであるダクラタスビルとアスナプレビル併用療法の高い治療効果が本邦の複数の臨床研究グループより報告された.このセクションでは,透析症例に対する新規の抗HCV治療について,また肝臓専門医と透析専門医の連携の必要性について述べる.
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