開かれた透析医療-Integrated Careの具現化
糖尿病透析患者の包括的ケア
川浪 大治
1
,
宇都宮 一典
1東京慈恵会医科大学 糖尿病・代謝・内分泌内科
キーワード:
血液透析
,
血糖
,
高血糖症
,
腎不全-慢性
,
低血糖症
,
糖尿病性腎症
,
禁忌(治療)
,
Insulins
,
Glucagon-Like Peptide 1 Receptor Agonist
Keyword:
Blood Glucose
,
Diabetic Nephropathies
,
Kidney Failure, Chronic
,
Hyperglycemia
,
Hypoglycemia
,
Renal Dialysis
,
Insulins
pp.61-67
発行日 2017年1月10日
Published Date 2017/1/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2017161109
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透析患者の血糖変動は大きく,コントロールに難渋することがしばしばである.透析患者ではインスリン分泌が低下するとともに,インスリン抵抗性の増大が認められる.これに加え,透析そのものが血糖を変動させる要因となる.また,低血糖にも十分に留意する必要がある.インスリンをはじめとする薬剤のクリアランスが低下していること,さらには腎臓での糖新生が低下していることなどが関与すると考えられている.本稿では,透析患者における糖尿病の特徴とその管理について解説する.
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